女性のひとり暮らし、避けた方がよい物件&間取り5選

初めてのひとり暮らし、部屋選びは後悔したくないですよね。今回は、働く女性がひとり暮らしをするときに”選んではいけない物件、間取り”について、女性に特化した不動産会社を経営する 山手雅美さんに教えてもらいました。プロからのアドバイス、ぜひ物件選びのヒントにしてください!

選んではいけない物件、間取り5選

【女性が知っておくべき「賃貸物件」基本のき】vol.3

――女性が選ぶべきではない間取り、オススメしない物件について教えてください!

1. 「1階の物件」

山手さん 1階の物件は、他の階よりも家賃が安いという理由から、選ばれるお客様は多いです。ですが、部屋のカーテンを開けたらすぐに外から見えてしまったり、人が侵入しやすいなど、デメリットが多々あります。1階に住んでいたために、下着泥棒にあったというケースも。私も昔、実際に被害にあったことがありまして…。毎日洗濯物を外に干していたのですが、ある時「あれ、下着ないな」と気づいて。はじめは自分の勘違いだと思ったのですが、後々、誰かに盗られていたことがわかり、恐怖を感じました。私自身が経験していますし、1階は女性が1人で住んでいることがわかりやすい懸念もあるため、オススメしていません。

2.「インターホンにテレビモニターがついていない物件」

山手さん 防犯上、テレビモニターがついていないインターホンの物件は心配です。テレビモニターがないと、宅配便なのか、何かの勧誘なのか、不審者なのか、インターホンを押したとしてもどんな人が来たかを確認できませんよね。テレビモニター付きであれば、対応する前に誰が来たかがわかるだけでなく、自動的に録画もされるため、留守中でも後から確認ができますし、抑止力にもつながります。

3. 「バストイレが同室の間取り」

山手さん 女性は、できるだけ避けてほしい条件です。バスとトイレが同室ですと、カビが生えやすかったりなど掃除する手間が余計にかかってしまいますし、片付けに関しても不便。女性は特に、水周りに洗顔料や化粧水だったりと、置くものが多いじゃないですか。バストイレが同室のユニットバスですと、収納がほぼないですし、窮屈なのでゆっくりスキンケアすることも難しい。家賃との兼ね合いもあるとは思いますが、できればバストイレは別になっている物件を選んだ方が、結果的に満足できると思います。

4. 「宅配ロッカーがない物件」

山手さん  宅配ロッカーがない物件ですと、 長い間家を留守にしてしまう場合など、受け取るタイミングを逃してしまい、せっかく頼んだものが返品されてしまう事態になる場合も。そのためネットで買い物することが多い人は特に、宅配ロッカーがあるかを確認しておくのがオススメです。 また、宅配便の人が来たら、必ずインターホンが鳴ったら出ないといけないですよね。住人が女性であることは周囲になるべく知られないほうがよいので、宅配ロッカーがあればわざわざ直接出なくてすみますし、 最近は業者を偽って部屋に侵入するケースもあるようなので防犯にもなります。 宅配ロッカー の有無は、賃貸サイト上に書いてありますので、内見に行かなくても事前に確認できますよ。

5. 「周辺に人通りがない物件」

山手さん 防犯上、周辺に人通りがない物件は避けてほしいです。人通りがなく、街灯がない場所を1人で夜に歩くのは非常に危険。襲われたり、連れ去られたりなど犯罪に巻き込まれる可能性が高まります。私のお客様で、ストーカーの被害にあった経験がある方が実際に何人もいらっしゃいました。駅から近い物件であれば、1人で歩く時間が少ないため、不審者に遭遇するリスクが減りますので、女性の方はできる限り駅近の物件、または人通りの多い物件を選ぶことをオススメします。物件を探す際は、間取りだけでなく、夜の周辺環境を必ず確認しましょう。

――もしいま住んでいるところが上記に当てはまっていたら、どうしたらいいでしょうか…。

山手さん 1、5に当てはまり、ちょっとでも不審なことがある場合は、何かあってからでは遅いためすぐに引っ越した方がいいです。2は、すぐに解決できます。意外と知られていないのですが、テレビモニター付きのインターホンは、1〜2万円程度で工事不要なものをネットで購入することができるんです。購入すれば解決しますから、テレビ付きのインターホンがないという理由で、賃料が高い物件に住むのはもったいない。もし気に入った物件にテレビ付きインターホンがなければ、別途購入するといいですよ。

――他にも、住んでみてよくなかったという実例はありますか?

山手さん 格安キャリアを使っているお客様に多いのですが、使っているスマホのキャリアの電波が悪いところに住んでしまい、不便に感じたというケースも。電話が室内でできない物件は、非常にストレスですから、内見の際などに必ず確認しておくことをオススメします。また、隣の住人の生活音が聞こえるほど壁が薄い、大通りの車の音がうるさいこともストレスの原因になりかねません。確認できるところは、できる限り事前に担当者に聞いておきましょう。


楽しいひとり暮らしを始めるために、慎重な物件選びを

いかがでしたか。女性のひとり暮らしは、慎重に丁寧に。引っ越しを検討している人は、今回の5つのポイントをぜひ参考にしてみてください。